1987年のメジャー・デビュー以来、ジャパニーズ・モッズ・シーンはもとより、そのユニークな音楽性でシーンの枠を超えた影響力を放つ稀有な存在THE COLLECTORS。そのカリスマ・ヴォーカリストにしてギターにも造詣が深い加藤ひさし氏を迎えて、VOX meets MODSをテーマにしたイメージ・カット撮影の模様をお伝え致します。
VOX:お疲れ様です!お約束通りご希望通り、AC30の壁、組ませて頂きました!
加藤:オォーッ!!やっぱり壮観だね、一度でいいからこんなことやってみたかったんだ。文句無しにカッコイイッ!
VOX:そう仰って頂いて光栄です、我々も命懸けで組んだ甲斐がありました。撮影中に崩れでもしたら大変ですからね(笑)。
加藤:ボクも約束通りイメージ通りの衣装を持って来ましたよ。今日はバッチリ決めるよ!
VOX:ありがとうございます!
加藤:しかし、ここのアンプ全部鳴らしたら凄いだろうなぁ〜(笑)。
VOX:エェェ・・・イャ、無理です。音出しは禁止します(笑)。
などなど談笑しながら加藤さんの衣装合わせも終了。まずはお気に入りのアッシュ・ブロンドのVIRAGEKを片手にいよいよ本番、撮影開始。
VOX:やっぱりこれでしょ。VOXは英国の老舗ブランドだからユニオン・ジャック・ジャケットのモッズ・スタイルが雰囲気ですね〜。
加藤:最高だね!・・・ところでボクはヴォーカリストでギタリストじゃないんだけど・・・知ってるよね?・・・こんな仕事受けちゃっていいのかな〜?
VOX:・・・・・・・・・・・・・・・・・・(沈黙)
加藤:イャ、イイよねっ、一応ライブでも曲作りでもギターも弾く訳だし。ライブでの出番は少ないけど(笑)。
VOX:アッ、違うんですよ、加藤さん。言い忘れていましたが、今回の我々のギタリスト選考基準は、一にも二にもギターを持って絵になるカッコイイ人なんです。上手い人だったらそれは星の数程いますが、絵になる人となるとですね、これがなかなか・・・
加藤:だよねっ(笑)、でなきゃボクをモデルに使わないよね(笑)、分かってるじゃない。サンキュー!
などなど楽しい会話で場の雰囲気が和んできましたが、適度な緊張感を保ちつつも撮影が進む程にテンションも上がってきた加藤さん。次はストライプのモッズ・スーツに衣替え、サンバーストのVIRAGEKを抱えていざ撮影。本人曰くイメージは60年代初期のブリティッシュ・ビート・バンド。
VOX:トラッドなモッズ・ファッションはやっぱり細身の三つボタン・スーツに止めを刺しますよね〜。
加藤:まさに。あとギターはストラップを短くして胸に抱える感じね。少しバスト・アップ気味に構えた方が60'sの雰囲気が出るよね。ビートルズだって今更ながらあの演奏スタイルがホントにカッコイイ。
VOX:昨今のモッズ・ムーブメントにしても、単なる60’sリバイバルの枠を超えて、今様の新しいスタイルとして定着している気がします。
加藤:まさに。21世紀のモッズだからね。伝統と革新のクールなミックス。漸く時代がオレに近付いて来たか・・・(撮られたカットの確認を行いつつ)・・・しかしPOPEYEもびっくりのオシャレ・フォトだよね。これ、マガジンハウスの編集部に売り込んでもいいかな〜(笑)。
最後は気になっていた最新プロト・タイプのVOXアコースティック・ギターを持ってドノヴァンばりの裸足のサービス・ショットを行い、無事に撮影会は終了となりました。また、撮影したショットはWEB限定スペシャル・フォト・ブックとしてまとめました。こちらもご覧 になって下さい! スペシャル・フォト・ブックはこちら
次回Part2では楽器感や音楽感、今後の活動等についてインタヴュー掲載を予定しています。
Profile
加藤ひさし(Kato Hisashi)
ミュージシャンにもファンが多い、ジャパニーズ・モッズ・シーンにディープに君臨し続ける「ザ・コレクターズ」のリーダーにしてヴォーカル。人々を惹きつけてやまない彼が作る独特な歌詞世界はまた、矢沢永吉の多くの楽曲等でも聞くことが出来る。2009年1月から配信を始めたギターの古市コータローとによるポッドキャスト「池袋交差点24時」も熱狂的ファンに支持されながら快送中!Do the Download!