JIM(THE BAWDIES)インタビュー

僕はドンシャリ系のサウンドも好きなんです、実は。でもやっぱり、AC30の持つ真ん中の温かさだったり、耳が痛くないハイの出方とか。先が丸いじゃないですか、AC30の出音って。ロックンロール・ギターには、AC30のミドル感は必要だなって感じますよね。そこが魅力かな。あとは、とにかくルックスは最高にカッコいいですからね。ずっと憧れでしたからね、これを背にしてギターを弾くというのが。

多分、映画「欲望」の中で見たヤードバーズですかね。ジェフ・ベックがギターを叩きつけてたシーン。あれはカッコよかったなあ。あとVOXブランドで言うと、ブライアン・ジョーンズが本当に好きだったんで。あのティアドロップのギター、本気で欲しかったですからね。VOXへの憧れは、その辺のバンドとか聞いているうちに自然と持つようになっていきました。

曲の色付けがすごく簡単にできますね。スタジオなんかでも、足元（エフェクター）なんにも持っていかなくても良いし、これ一本とシールドさえ持って行けば済んでしまう。

純イギリスというイメージですね。とにかくブリティッシュみたいな。ファッションにも直結するし。カッコいいですもんね、ステージとかで、スーツでビシッときめて、後ろにAC30があって・・・。そのイメージですよ。ストーンズ、ビートルズ、ですかね。

そうですね〜。僕、すごく音楽が大好きで、ギターを始めた時も今もそうなんですけど、とにかくルックスから入ったんですよね、ギターにしてもアンプにしても。結構、サウンドは二の次だったりする。それって、言ってしまえば、まだプロ意識が低いのかもしれないし、ギター・キッズ的な目線で見てるのかもしれないけど、やっぱり、ルックスが120％気に入らないと長く続かないと思うんですよね。で、僕はルックスが良くって、しかも、それに伴って音もちゃんとしているブランドというのがVOXではないかと。だから、使っているし、今後も使い続けるだろうし。音楽を長くやるのって実はなかなか難しくて、すぐに飽きちゃったり、できなくって諦めたりしちゃうと思うんですよ。でも、その原因は実はルックスが気に入っていないからなんじゃ無いかなとまじめに思ってます。昔のギター・ヒーローでも写真一枚見ただけでも、すごいカッコよく感じるし、そういった頃の輝きを持ちたいな、と思っております、私。